【Travel report 2 - Japanese version only】ドライブ編

2015年10月17日 22:37

【Travel report 2 - Japanese version only】
旅も中盤戦。シュツットガルトからイビサへ飛び立つまでの、6カ国を跨ぐドライブ中の出来事。

【国をレンタルするというコンセプト】
「国を手に入れたい」と思った事はないですか。スケールの大きな話だけど、Airbnbで「国」を貸し出している。日本円で1日600万円ほどで借りる事ができ、150人分の宿泊施設が付いてくる。その国の名はリヒテンシュタイン。れっきとした独立国家。もし、国を手に入れたら、何をやるか。アイデアはいろいろあると思うのだけど、こういうのは、実際に自分の足で行って、自分の目で判断するのが一番早い。そういう訳で、さっそく今回は視察へ行ってきた。川と丘に挟まれた、小さな「街」の様な国で、緑豊かなのどかな場所を想像していたのだけど、実際は近代的な建物が多く、ゴミも落ちていないし、よくオーガナイズされている印象を受けた。人口3万5千人。タックスヘイブンとして知られていて、税金免除のための外国企業のペーパーカンパニーの登録数がその人口を超えている。金融で潤っている訳だ。小高い丘の上に小さな城がそびえ、その丘を覆う森を挟んで、近代的な町並みとその先にある川(国境)を見下ろしている。「国」という素材はとても魅力的なのだけど、レンタルするには「プライベート」な目的である事が条件。ここでずいぶん制限がかけられるよね。基本的には、人の迷惑にならない、採算が取れる、面白い、この三つの条件が揃えば良いと思っている。必要なのは良いアイデアと仕組み。想像できる事にできない事はない。

【アルプスの山奥の一軒家】
結論から言うと、一緒に旅したじいさんはアルプスの少女ハイジの世界に住んでいた。ミラノを出た後、一泊させてくれると言うので、車に乗って、ミラノの東に位置するベルガモという街へ向かった。車でどんどん山奥へ入っていって、入り組んだ坂道を登っていき、着いた先は、アルプスの山々を見渡す事ができる、築300年から500年という想像を絶する建物だった。りんごと葡萄を無農薬で育てていて、自給自足の生活を一人でおくっているらしい。500年前というと、神聖ローマ帝国とかレオナルドダヴィンチの時代。「ルネッサーンス」だよ。リアルで。家の中はしっかりと改築されていて、電気もネットも使える様になっている。生活にはなんの支障もない。三階建てで、天井の高い広い部屋が6、7個あり、時々ネコがニャーと入ってくる以外は静かで、風や虫の音がよく聞こえる。ベランダをフルに使って育てている葡萄をもぎ取り、皮ごと食べる。古い家具も味があり、掃除も行き届いている。いい景色があって、自分で育てた果物を食って、好きな本を好きなだけ読んで、気が向いたら世界を旅する。シンプルな生活。「再来年は2回目の世界一周するかなー」と言っている辺りがやはり只者ではない。

【本場のパスタ】
イタリアで、イタリア人に、美味いイタリアンのお店に連れて行って欲しいと頼んだ。個人的には、日本のメシ最強説を結構信じているんだよね。それは、日本でそれなりのお店に行けば、何を食ってもオリジナルに近いか、それをたまに凌駕してしまう、という事。日本の持つ改良とアレンジの技術は、料理に対しては相当のレベルなんじゃないかと思っている。ただ今回、オリジナルの持つ説得力にやられた。文化の厚みと言うのは凄いな、と。頼んだのはアンティパスト(サラミとチーズ)、スパゲティ、リゾット、ビール。現地で取れた水と肉、野菜などの素材を使って、良い料理人が、長い歴史の蓄積の中で培ったノウハウと、その人が持っている絶妙なバランス感覚で、完璧にその土地の料理を作ると、物凄く説得力がある。要は「彼らの料理」なんだよね。旨い、と言う事にバックグラウンドがプラスされる。その必然性がオリジナルの強さなのだと思う。例えば、日本人で巧いジャズミュージシャンがいて、技術もリズム感も半端なくて、日本人ならではの独自のアレンジをする人がいる。ただ、ジャズはニューオリンズで生まれ、ニューヨークで発展していったもので、彼らのバックグラウンドと文脈の中で生まれた「彼らの音楽」なのだと思う。もちろん「改良」でも、別物として凄いクオリティに達しているものはあるけれど、本場の凄みというのは別で確実にある。ちなみにお酒も飲んで二人で30ユーロ程度。ミラノだと同じクオリティで40ユーロ以上はする様です。

【飛行機に乗り遅れそうになる】
イビサへ向かう為、朝早く家を出て、イタリアのベルガモの空港まで車で向かう。余裕を持って二時間前に着く様に家を出たのだけど、高速道路のインターチェンジで空港へ行くまでの道に迷ってしまう。そして空港に着いたのが出発の一時間前。まだ余裕がある。既にチェックインはオンラインで済ませてある。該当の航空会社のカウンターへ向かい、印刷した必要書類を見せる。オンラインチェックインが正常に処理されてないと伝えられる。前日に確かに済ませたはずだ。カウンターのスタッフと軽く口論になる。しかし今重要なのは、自分の意志を通す事ではない。時間内に飛行機に乗る事だ。現地でのチェックインは別の窓口でできるという事で、指定されたカウンターへ向かう。しかし、そこにチェックインの窓口はない。さあ、いよいよ危ない。一発のミスが乗り遅れに繋がる可能性がある。自力で自動チェックイン機を探し出し、クレジットカードを使って速攻で手続きを終わらせる。この時点で、ゲートクローズの15分前。急いで、搭乗手続きカウンターへ戻る。さっきまでカウンターにいたスタッフがいない。隣のカウンターのスタッフに至急である事と便名を伝える。そこから別の特設カウンターへ移動。スーツケースを預け、ボーディングパスを受け取る。とにかく急いでくれと言われる。直ぐに手荷物検査場へ向かうも、検査を通過した時点でゲートクローズタイム10分オーバー。この時点で最悪の事態を想定する。この空港からはイビサへは飛行機が一日一本しか出ていない。乗れない場合、この田舎の空港で24時間過ごさなければならない。預けた荷物は通常、飛行機に積まれないはずだが、そこはLCC。荷物だけ旅立ってしまう可能性もあると踏む。結論。ブチ切れるなり、なんなりして、とにかく、ゲートを突破して、飛行機に乗り込む。これが今のミッション。ゲートへ向かう。英語でのキレ芸の準備を頭の中で進める。ゲートへ到着。もちろん既にクローズしている。カウンターにいるイタリア人の男性スタッフの前へ行く。迷ってる暇はない。先ほど考えたパンチラインを喰らわせて、精神的にノックアウトして、この関門を突破するだけだ。カウンターに右肘をのせる。相手の目をみる。向こうもこちらを見る。荒れる天候。高まる緊張感。。。向こうから切り出した。「チャオ」。。。と。俺は返した。「チャオ」。。。と。すんなり通過。穏やかな笑顔に見送られゲートイン。天候も心なしか晴れ間が広がった様な気がした。結果オーライ。レッツゴートゥーイビサ!レッツゴートゥーパーティーアイランド!※きちんとオンラインチェックインできてなかったのは自分のミスでした。バーコード付きのボーディングパスを手に入れた時点で、オンラインチェックイン完了と考えれば良いみたい。最初のカウンターのねえちゃん、ごめんな!

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